事故、ムチウチと運動の衝撃
整体に来る途中、自転車に乗っていて、信号無視の車に、左から接触されたTさん。
幸い怪我もなく、転倒もしなかったので、特にダメージを受けた様子もないとのこと。
しかし、調整前の立位検査では、明らかにいつものTさんと違う状態。
調整箇所
肋骨、胸椎
・上半身が左から右方向に強く押されているような歪みの出方
・いつものTさんあまりに違う歪みの出方
自転車に乗ってる時に、後方を左横から軽く衝突された程度だったらしいが、これらのことから、数時間前の直接打撃による軽いムチウチ状態になっていたと思われる。
格闘技などのように、衝撃がくるのを前提として身体が構えている状態と違い、不意打ちや通常モードで受けた衝撃というのは、すぐに自覚症状がないことや、明らかな外傷がないことなどから、レントゲンなどの検査でも判明しないことがほとんど。そのため、対処のしようがないまま、ムチ打ち状態でこらえた身体深部の緊張は緩むことなく、数年にわたり緊張し続けることから、後々に原因不明の不快症状となってしまう。
こうしたことは事故に限ったことではなく、実際はあらゆる運動で起きている。
ランニングなどは、着地のたびに地面から受ける衝撃が大きい。走りの衝撃に対し、身体がしっかりと構えた準備状態が出来ている場合、衝撃は骨を丈夫にし、全身のの強度を上げるものとなる。しかし、慣れた動きで気が抜けていたり、やる気がしないのにダラダラ行うと、衝撃に対しての身体の準備が出来ていないため、着地の衝撃は、身体の負担となり、運動後の不快な疲労感として日常動作の乱れにもつながる。
生理的湾曲の崩れた骨格への縦軸刺激のイメージ
特に背骨の生理的湾曲は歩行による縦軸刺激に対するショックアブソーバーとして重要な役割を担う。全ての運動に必要不可欠な土台となる。
生理的湾曲を無視した運動刺激の継続はのちの様々な不調原因、骨格的老化を加速させる最大要因。
生理的湾曲の安定した身体の場合、
着地の衝撃は股関節から頭頂への響きとなり全身活性化